展示情報: alter.Tokyo
会期: 2025年11月7日 – 9日
会場: 日本橋三井ホール※グループプロジェクト
Members
ディレクション:白水 高広
製作: 劉 功眞、鈴木 康洋、光井 花
作品、素材協力:井上 祐希
はま写真:壱岐成太郎
「HAMA Reimagined」には、異なる分野で活動する5名のクリエイターが集まりました。大工・木工デザイナーの劉功眞は店舗や住宅の内外装、家具制作で職人として現場を支えている。白水高広は「うなぎの寝床」創設者として、九州の産地と連携し地域文化の発信に取り組んでいます。陶芸作家の井上祐希は、有田焼の伝統を受け継ぎながら、ファッションやアートとのコラボレーションで新たな表現を探求。テキスタイルデザイナーの光井花は、日本の伝統技法を現代に翻訳し、国内外で作品を発表しています。プロダクトデザイナーの鈴木康洋は、素材の特性を引き出したデザインを追求しています。多様な視点が交わることで、HAMAの可能性を広げています。
HAMAは陶磁器産地で廃棄されるハマについて思考し、手を動かしたプロジェクトです。ハマとは焼物を焼成する際に棚板と作品がくっつくのを防ぐために置く座布団のようなものです。窯ごとで土の配合が異なり、焼物の形状が違うので、形状やクオリティが違います。今回使用したものは佐賀県有田焼のハマです。メンバーの井上祐希は人間国宝井上萬二の孫であり、井上萬二窯を引き継いでいます。萬二窯は白の美しい磁器を生み出し、同じ土でハマをつくることも職人の仕事です。
ハマは丸く白い、一見なんの変哲もない焼物ですが、非常に美しいです。しかし、ハマの役割はあくまでも作品をつくるための道具にすぎず、その役割を終えたら捨てられます。焼物は土の状態だと再生できますが、焼成してしまうと化学変化を起こし、産業廃棄物に分類されます。毎年焼物の産地ではハマが大量に廃棄されていきます。プロダクトデザイナーの鈴木と、メンバーの白水とで井上の工房に訪れた時にそれを見て、これはなにか形にできるのではないかと発想をはじめたのが私たちのプロジェクトの初動です。
今回は、このハマをなるべく最小限の根源的な行為「つむ」「つなぐ」「くむ・あむ」「ぬる」の連続を通して形状と機能の模索をしました。それと同時に異素材との組み合わせ、伝統的な技法、接合部や接着などに現代のテクノロジーも使いながら形を模索しました。手を動かしながら考えるという行為が機能や作品につながっていきます。産地で廃棄されるハマが家具や什器、パブリックアート、子供の玩具など様々な形で市場にアウトプットできる可能性がみえました。この延長でしっかり社会に実装できるように活動を続けることが私たちの次のアクションです。
「くむ」
製作者:光井花






「つむ」
製作者:鈴木康洋



「つなぐ」
MOMAキュレーターTanja Hwang賞受賞
製作者:鈴木康洋


ポンピドゥセンターキュレーターOlivier Zeitoun賞受賞
製作者:劉 功眞

「うがつ」
製作者:劉 功眞

























